卒業後すぐ働ける?留学から就労への切り替え時の注意点を行政書士が解説
「卒業したら、すぐフルタイムで働いていいんですよね?」
「在留資格の結果が出る前でも、もう会社に行っていいですか?」
留学生の方から、毎年この時期に必ず聞かれる質問です。
結論から言うと、
“条件を満たしていない状態で働くと、不法就労になる可能性があります。”
この記事では、
留学から就労への切り替え時に特に注意すべきポイントを、
在留資格を専門に扱う行政書士が分かりやすく解説します。
卒業後「すぐ働ける」とは限らない
多くの方が誤解していますが、
卒業=自動的に就労OKではありません。
ポイントは次の3つです。
- 在留資格はまだ「留学」のまま
- 就労ビザ(技術・人文知識・国際業務など)への変更許可が必要
- 許可が出る前は、原則としてフルタイム就労は不可
つまり、
卒業しても在留資格が切り替わっていなければ、働けません。
在留資格変更「申請中」なら働ける?
ここが非常に重要です。
原則
在留資格変更許可申請を出していても、
許可が出るまでは、就労はできません。
ただし、例外的に登場するのが
「特例期間」です。
特例期間とは何か(よくある誤解)
特例期間とは、
- 在留期限内に
- 適法に在留資格変更申請を行った場合
に、
在留期限後も一定期間、日本に滞在できる制度です。
⚠️ ここでの注意点
👉 滞在が認められる=働いてよい、ではありません。
特例期間中も、
- 在留資格は「留学」のまま
- 原則、就労は不可
という扱いになります。
「内定があるから大丈夫」は通用しない
よくある危険なケースです。
- 会社から「もう来ていいよ」と言われた
- 周りの留学生が働いている
- 少しだけなら大丈夫だと思った
これらはすべて、
不法就労と判断されるリスクがあります。
本人に悪意がなくても、
- 次回の在留資格申請
- 更新・永住申請
に影響が出る可能性があります。
卒業前・卒業後で気をつけるべきタイミング
卒業前にやるべきこと
- 内定内容の確認(業務内容・給与)
- 就労ビザに合う仕事内容か整理
- 必要書類の準備開始
卒業後に注意すること
- 許可が出るまではフルタイム就労しない
- アルバイトの扱いも要確認
- 会社との認識ズレに注意
特に、「いつから働いていいか」は、必ず明確にしておく必要があります。
アルバイトは続けていい?
これもよくある質問です。
- 留学中の資格外活動許可
→ 卒業と同時に効力がなくなるのが原則
卒業後にアルバイトを続けると、
- 資格外活動違反
- 不法就労
になる可能性があります。
👉 卒業後は「今の在留資格で何ができるか」を必ず確認してください。
行政書士として実際に多い相談
実務上、次のような相談が多くあります。
- 「会社はOKと言っているが、本当に働いていいか」
- 「4月1日から働く予定だが、まだ許可が出ていない」
- 「少しだけ働いたが問題になるか」
これらは、
早めに相談すれば防げたケースがほとんどです。
安全に切り替えるために大切なこと
留学から就労への切り替えで最も大切なのは、
- 正しいタイミングを知ること
- 自分の在留資格の状態を把握すること
- 曖昧なまま動かないこと
です。
「知らなかった」では済まされないのが、在留資格です。
不安がある場合は、申請前・就労前に相談を
- いつから働いていいか分からない
- 特例期間の扱いが不安
- 会社との説明が食い違っている
こうした場合は、
就労を始める前に、在留資格を専門に扱う行政書士へ相談することをおすすめします。
状況を整理するだけでも、
後々のトラブルを防ぐことができます。
まずはご相談だけでも構いませんのでお気軽にお問い合わせください。

