理由書が重要な理由とは?在留資格申請で差がつくポイントを行政書士が解説
はじめに|「理由書は形式的なもの」ではありません
在留資格申請について調べていると、
「理由書は念のため付けるもの」
「書類がそろっていれば理由書は簡単でいい」
このような情報を目にすることがあります。
しかし、実務の現場ではまったく逆です。
とくに国際業務(技人国)の申請では、
理由書の内容次第で結果が分かれるケースが非常に多いのが実情です。
本記事では、なぜ理由書が重要なのか、
そして在留資格申請で差がつくポイントを、行政書士の立場から解説します。
理由書の役割|入管に「判断材料」を渡す書類
理由書の本質は、
入管に対して「この申請は認めるべき理由」を説明することです。
申請書や添付書類は、
- 学歴
- 会社情報
- 雇用条件
といった「事実」を示すものです。
一方、理由書は
- なぜこの人材が必要なのか
- なぜこの仕事内容が在留資格に該当するのか
- なぜ継続的・安定的に働けるのか
といった、事実と事実をつなぐ説明書です。
なぜ理由書で差がつくのか
入管の審査では、
「書類がそろっているか」だけでなく、
内容に矛盾や不自然さがないかを非常に重視します。
理由書がない、または内容が薄い場合、
- 書類同士の関係性が分からない
- 仕事内容の専門性が読み取れない
- 学歴・専攻との関連性が不明確
と判断されやすくなります。
結果として、
- 追加資料の要求
- 審査の長期化
- 不許可
につながることがあります。
理由書で特に見られているポイント①
仕事内容と在留資格の適合性
国際業務では、
「仕事内容が専門的かどうか」「在留資格に適合する業務内容かどうか」などが最大のポイントです。
理由書では、
- 実際に担当する業務内容
- 単純作業ではない理由
- 判断・企画・分析を伴う業務であること
を、具体的に説明する必要があります。
抽象的な表現だけでは、
「実態が分からない」と判断される可能性があります。
理由書で差がつくポイント②
学歴・専攻・職務経験との関連性
国際業務では、
- 大学・専門学校で何を学んだか
- これまでどんな業務経験があるか
と、
今回の仕事内容とのつながりが重要です。
理由書では、
なぜこの人がこの業務を担当できるのか
を、第三者が読んでも理解できる形で説明することが求められます。
理由書で差がつくポイント③
会社側の必要性・合理性
理由書は、外国人本人だけでなく、
会社側の事情を説明する書類でもあります。
- なぜ外国人を採用するのか
- なぜその業務を任せる必要があるのか
- 将来的な業務内容や役割
これらを説明できると、
申請全体の説得力が大きく高まります。
よくある失敗例|理由書で不利になるケース
実務でよく見るのは、次のような理由書です。
- 定型文をそのまま使っている
- 抽象的な表現ばかりで具体性がない
- 申請書・職務内容説明書と内容がズレている
- 実態よりも良く見せようとしている
理由書は「盛る書類」ではありません。
事実を整理し、論理的につなげることが重要です。
行政書士の実務視点|理由書は「申請全体の設計図」
理由書は単独で評価されるものではなく、
- 申請書
- 雇用契約書
- 職務内容説明書
- 学歴・職歴資料
これらすべてをつなぐ、申請全体の設計図のような存在です。
だからこそ、
「とりあえず書く」「形式的に付ける」という考え方はおすすめできません。
まとめ|理由書を軽視すると結果に影響する
在留資格申請、とくに国際業務では、
- 書類がそろっているだけでは不十分
- 理由書で説明できるかどうかが重要
- 内容次第で審査結果が変わる
という点を意識する必要があります。
少しでも不安がある場合は、申請前に専門家に相談することで、不許可や追加資料のリスクを下げることができます。
ご不安な点がある方やご相談だけしたい方でも構いませんのでお気軽にお問い合わせください。

