外国人採用で会社が責任を問われるケースとは?行政書士が解説
外国人採用で会社が責任を問われるケースとは?
〜知らなかったでは済まされない入管リスク〜
外国人材の採用は、深刻な人手不足を背景に多くの企業で進んでいます。
しかしその一方で、
「外国人を雇った会社側も処罰されるの?」
「本人のビザの問題では?」
という誤解をしている企業が非常に多いのが実情です。
結論から言うと、
外国人採用において、会社が責任を問われるケースは少なくありません。
本記事では、国際業務を専門とする行政書士の立場から、
外国人採用で会社が責任を問われる代表的なケースと、
企業が取るべき実務上の対策を解説します。
外国人採用で「会社が責任を問われる」法的背景
外国人雇用では、
在留資格を守る責任は外国人本人だけでなく、雇用する会社側にもある
と入管法で定められています。
特に問題となるのが、以下の考え方です。
- 会社が
- 知っていた
- 知り得た
- 確認を怠った
場合には、会社側の責任が認められる可能性があるという点です。
会社が責任を問われる代表的なケース
① 在留資格と合わない業務をさせていた場合
最も多いのがこのケースです。
例
- 技術・人文知識・国際業務で採用
→ 実際は現場作業・単純労働が中心 - 留学生(資格外活動)
→ 週28時間を超えて勤務
👉 違法就労助長罪に該当する可能性があります。
② 在留期限・資格内容を確認していなかった場合
❌ よくある企業の対応
- 在留カードを一度も確認していない
- 更新していると思い込んでいた
👉 「知らなかった」は通用しません。
企業には、
在留カードの有効期限・資格内容を確認する義務があります。
③ 採用後に業務内容を変更した場合
- 人手不足で現場応援に回した
- 当初の職務内容と実態が変わった
この場合、
在留資格との不一致が生じていれば会社責任が問われる可能性があります。
※「少しだけ」「一時的」はリスク回避になりません。
④ ブローカー任せで採用していた場合
- 人材紹介会社に丸投げ
- 書類内容を把握していない
👉 入管は
「最終的な使用者責任は会社にある」
というスタンスです。
会社が負う可能性のあるペナルティ
外国人採用で問題が発覚した場合、会社側には以下のリスクがあります。
- 違法就労助長罪(3年以下の懲役または300万円以下の罰金)
- 入管からの是正指導・調査
- 今後の外国人採用が厳しくなる
- 企業イメージの低下
👉 特に「今後も外国人を採用したい企業」にとっては致命的です。
会社が取るべき実務上の対策
① 採用時に必ず確認すべきポイント
- 在留資格の種類
- 就労制限の有無
- 在留期限
- 職務内容との整合性
👉 書面で残すことが重要です。
② 採用後も「定期チェック」を行う
- 在留期限の管理
- 業務内容の変化有無
- 兼務・配置転換の有無いか
外国人雇用は
「採用して終わり」ではありません。
③ 少しでも迷ったら専門家に相談する
- 業務内容を変えたい
- 更新・変更申請が必要か分からない
- 入管から連絡が来た
この段階で相談することで、
トラブルを未然に防げるケースがほとんどです。
まとめ|外国人採用は「会社の責任」を前提に考える
✔ 外国人採用では会社側の責任が問われる
✔ 在留資格違反は「知らなかった」では済まされない
✔ 事前確認と継続的な管理が最大のリスク対策
外国人雇用は、
正しく行えば強力な経営資源になります。
一方で、誤った運用は大きなリスクにもなります。
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